7/30,31 某所 原生林にて・・・   

2010年 08月 03日
今回はブナ・モミの原生林へ行ってきました。
目的はブナ林に生息するカミキリ。ヨコヤマヒゲナガカミキリ、そしてネキダリスことホソコバネカミキリの仲間。
どれも未採集種ですが、果たして・・・?

1日目

ヨコヤマは灯火で採集するため、30日の夕方に現地到着。
天気は曇り・・・でしたが雨になり、到着するころには雨はやんでいました。
曇りは灯火にはベストだが、雨が降ってきたら終わりだな・・・。

6時にもなっていなかったので一応花を見ることに。
このノリウツギ、花つきはなかなかのもの。

車から降りてすぐ、目の前を横切るカミキリ。
追いかけると下草にとまりました。

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コウヤホソハナカミキリ Strangalia koyaensis MATSUSHITA,1933

久しぶりに見ました。でかくてこんな模様、もしくはちっちゃくて前胸にスジでも入ってると嬉しい種類なんだけどなあ・・・。
針刺し標本のみなため確保。

その後花を掬いましたが、実は意外とこの花が掬いにくく(自分の技術不足ともいうww)、カミキリは入りませんでした。

ノリウツギを見たり、父がビーティングでニセビロウドを採った後、灯火の場所を探すことに。
選んだのはこんな場所。
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ブナ林の目の前の駐車場。そして反対側には・・・。
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モミ・マツなどの針葉樹林。

ヒゲナガなんかも飛んでくるかも!?

まだ明るかったので近くを歩くと、建物の手すりにカトカラ(シタバガ)が。
カトカラは父が採集・・・しようと思いましたが網を持っていなかったので取りに帰ることに。
俺は近くをブラブラしていると、キク科植物の葉裏にヘリグロリンゴが。
俺も毒ビンを持っていなかったので手で持っていると、逃げられてしまいましたorz

この場所にもノリウツギがありました。

散策が終わってもまだ明るかったですが、7時ごろ点灯。

いつもなら多少明るくても点灯と同時にちっこいガや雑虫は集まってくるのに、何故か今日はほとんどなにも来ません。
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むぅ・・・。

しかし、1時間ほどしたところで本日最初のカミキリが。
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オオクロカミキリ Megasemum quadricostulatum KRAATZ,1879

ブレてるのはスルーしてくださいw

自己2頭目。オスは珍しいと言われていますが、何故か俺が採ったのはどちらもオス。
なんでだ・・・?ていうかそもそもなんでオスが珍しいんだろ?

そしてその後すぐ、2頭目のカミキリが。
おおっ!?こいつは・・・。

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ヒゲナガカミキリ Monochamus (Monochamus) grandis WATERHOUSE,1881

よっしゃーっ!!オスだ!
長いヒゲがカッコ良いな~。
ヨコヤマはつかなくなても十分嬉しいですw

その後メスも飛来。

そしてノコギリカミキリ。

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ノコギリカミキリ Prionus insularis insularis MOTSCHULSKY,1857

その後サビカミキリやツシマムナクボらしきカミキリを数頭採集。

そして椅子に座って灯火の周囲を見ていると、大型のカミキリが目の前を飛んでいるのを発見。
すぐに追いかけ、手ではたき落とすと・・・

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さっきのよりもデカいぞ!?
しかもまたオスだし・・・。ええなあ、ヒゲナガは・・・。

このころはすでに幕も虫で一杯になっており、クワガタもまあまあ飛来していました。
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クワガタは父の知り合いにあげる以外はすべてリリース。
ヒメオオ、オニが来たら採ったんだけど、ミヤマとアカアシじゃあな・・・。
もうミヤマはこりごりだ・・・w

その後12時半ごろまで起きていましたがヨコヤマは現れず・・・orz
しかしヨコヤマは深夜に来る虫なので、ライトをつけておくことに。
来るといいなあ・・・。

2日目

またしても3時ごろ起床orz
ライトを見に行くとヨコヤマはいませんでしたがヒゲナガのメスがいました。
まあまだヨコヤマが来るチャンスはあるさ・・・。

その後二度寝して4時ごろ再びライトを確認するとまたヒゲナガ。
やっぱヒゲナガって多い種類なんだな~。

6時ごろ朝食を食べた後、ネキが集まりそうな立ち枯れを探すことに。
ネキはブナやミズナラの立ち枯れに飛来するものをルッキングで採集します。

以前に知り合いから教えてもらった場所へ行くと、良さげな立ち枯れが。

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樹皮も良い具合に禿げていてネキが飛んできそう。ちょっと腐り過ぎか?
しかし、日当たりが微妙で、しかも天候が曇り時々晴れorz
俺はネキは晴れなきゃダメっていうイメージがあるけど、どうなんだろ?
立ち枯れをこれだけでしたがミズナラの部分枯れは複数確認。

まだネキが飛来するには時間が早いようだったので、他にも良い場所がないか探すことに。
途中のノリウツギではこんな虫が。

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ヨツスジハナカミキリ Leptura ochraceofasciata ochraceofasciata (MOTSCHULSKY,1861)

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トビイロカミキリ Allotraeus (Allotraeus) sphaerioninus BATES,1877

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オオトラフハナムグリ Paratrichius doenitzi (Harold, 1879)

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ヒゲジロハナカミキリ Japanostrangalia dentatipennis (PIC,1901)

ヨツスジハナはヒメヨツスジの可能性がある小型個体のみ採集しましたが、すべてヨツスジハナorz
トビイロは久々に見ました。

結局ネキに良い立ち枯れは見つからず、最初の場所で張ることに。
時間もだいぶ良い感じになり、近くのノリウツギを掬うとヨツスジハナやコウヤホソハナに加え、こんな虫が。

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クスベニカミキリ Pyrestes nipponicus HAYASHI,1987

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オオトラフハナムグリ(黒化型) Paratrichius doenitzi (Harold, 1879)

オオトラフハナムグリ、通常型もカッコ良いですが、黒化型もまた乙なもの。
outlandosさんのコメより:黒化型というわけではなく、メスは全て黒いそうです。しかしオスにはまれに黒化型が出るんだとか・・・。こいつはメスでした。だからこれが通常型。
そういやずっとオオトラフコガネだって思ってたけど、最近はハナムグリらしい?

その後立ち枯れをチェックしていくも、ネキは現れず。
なんか飽きたな・・・(爆)

ネキはあきらめ、カトカラを採集したあたりのノリウツギに最後の望みを託すことに。
ネキは東京行ってから有名産地で採るさ・・・。

移動して、ノリウツギを見てみると、やはり普通種のヨツスジハナやコウヤホソハナのみorz
オオヨツでも来てないかなあ・・・。

ん?なんだアカハナか・・・。
今回初だし、一応採っとくか~。

で、掬おうとした瞬間・・・。
ありゃ?なんか今一瞬触角に白い部分が見えたような・・・。
やっぱし黒白だぞ!?
ま、まさか・・・。

慎重に掬って網を引き寄せると・・・。

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イガブチヒゲハナカミキリ Stictoleptura igai (TAMANUKI,1942)

まさかのまさかだったーーーっ!!!!!

ええー!?ここイガブチいるの?
めっちゃ想定外なんですけどww

アカハナと違い触角が白と黒のぶちになっているのが特徴。
ブチヒゲハナと似ていますが、後肢脛節が湾曲しているためイガブチと判断しました。

初めて採ったけど、触角の色が違うだけでアカハナとはだいぶ違って見えるな~。
大きさもアカハナよりデカいです。

その後父が2頭目を発見。

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どちらもオス。

メスも採れないかな~とノリウツギをさらにチェックしましたが、この後イガブチが姿を現すことはありませんでした。

帰りに土場へ寄ってヤマトタマムシを採集して帰宅しました。
一応初採集です。

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ヤマトタマムシ Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817)


今回は目的としていた種類はどれも採れませんでしたが、まさかのイガブチが採れてしまいました。
とりあえずは良かった良かったw
ネキやヨコヤマもいずれはリベンジしたいです。というか来年絶対採りに行く!


採集結果

灯火

ヒゲナガカミキリ、オオクロカミキリ、ツシマムナクボカミキリ?、サビカミキリ、ノコギリカミキリ

日中

イガブチヒゲハナカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、フタスジハナカミキリ、ヒゲジロハナカミキリ、コウヤホソハナカミキリ、ミヤマホソハナカミキリ、クスベニカミキリ、トビイロカミキリ、ニセビロウドカミキリ
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by taiyaki-i | 2010-08-03 19:57 | 採集記