7/22,23,24 長野県御岳 良くも悪くも最終日   

2010年 07月 28日
・・・何故か今日も3時半に起きてしまったorz

そのままPSPやったり、ボーっとしてり、ちょっと外出て灯火に何か来てないか見たりした後朝食を食べ、出撃。

ポイントには昨日から車中泊の車が何台か停まっていました。

今日の目的はカラフトホソコバネことサハリン、ミドリヒメスギ、ムナミゾハナ、そしてパキタことキベリカタビロハナカミキリ。

まずはサハリンを求めカラマツをルッキング。ポイントといわれている木を中心に、カラマツを上から下までじーっと見ていきます。

・・・。

・・・・・・。

いないなあ。

ふと前を見ると、2頭のシジミチョウが一緒に飛んでいました。
ヒメシジミにしてはデカイな・・・。ルリの大型個体?
ん?この飛び方は・・・。
気になるところがあったので掬ってみると、ゼフでした。
おそらく両方ともファボニウス。まだ新鮮な個体。
やはり卍巴飛翔中だったようです。
掬ってよかったな~。

そうこうしているうちにゲレンデ付近まで来たのでちょっとショウマに浮気。
変わった色合いのフタスジハナが採れました。
b0178466_15483329.jpg
フタスジハナカミキリ Nakanea vicaria (BATES,1884)

この辺りでパキタが何頭か採れているようですが、いるのはツヤケシハナやマルガタハナが大半。

その後カラマツのルッキングを続けるも、カミキリは得られず、笹の葉の上にいたナガクチキを1頭採ったのみ。

こうなってくるとだんだん他の採集がしたくなるわけで・・・。
で、ショウマに本格的に浮気w

さっきより範囲を広げ、斜面の上の方まで見ていきます。
すると、ヒメアカハナなどが採れました。ヒメアカハナは初採集。写真は無しです。

そして、だいぶ上の方まで来て、林縁のショウマを見ようとしたその時。
自分の2,3m前の笹薮が、
ガサガサガサッ!!
と揺れました。

ひええっ!!?何だ!?動物?
まさか・・・クマ!?
初日にもオトメのポイント付近のゲレンデで「昨日、ここにクマがいたらしいから気をつけて」と言われたことを思い出しました。

え、ちょ、めっちゃ怖いんですけどw
せめて10mくらい離れたとこにいてもらえませんかね?

すぐにその場所から離れましたが、その後その場から動物が現れることはありませんでした。

なんだったんだろ?クマ?イノシシ?それともテンとかそんなん?
去年テンは見たけど・・・。

他の虫屋さんにこのことを話したら、クマだったら獣くさいからクマではないだろう、とのこと。

そしてクマにビビりながらも手を叩いて音を出しつつショウマを見続け、あるショウマの株をチェックしようとしたとき、花上に1頭の黒いカミキリが。
見た目と色でその正体は一瞬で分かりました。
そっと手でつかんで・・・

b0178466_1549159.jpg
キベリカタビロハナカミキリ Pachyta erebia BATES,1884

採った・・・。
パ、パキタだ・・・!

い、い、い、いよっしゃああああああーーーーっっっ!!!!!!
やったやったやった、パキタ採れちゃったよー!!!
おわー、マジ嬉しい!
ヤバいな、このカッコ良さww
しかもデカいし。

学名Pachytaから通称パキタ。

初めて写真見たときからずーっとカッコ良いな~、採りたいな~って思ってた虫が、今俺の手の中に・・・。
なんか泣けてきそうだわ・・・。
動物のことなんか吹っ飛んじゃったねww

その後ミドリカミキリを追加し、ホクホク顔でサハリンのポイントへ。
ではでは、今度こそカラマツ一筋で採集しますか!!

・・・。

・・・・・・。

やっぱいねーよー!!( / Д \ )

今日は他の人も採れてないらしい・・・。
3日前、昨日と採れてるから今年は隔日で採れるのか・・・?

一度昨日ミドリヒメスギがいたと教えてもらった木へ行ってミドリヒメスギ狙いで粘ることに。

カラマツの樹皮にはアリやハチも多く、ミドリヒメスギともサハリンとも紛らわしいです。
ハチらしきものは一応ネットを近づけてみたりしましたが、横移動したり、急に飛んだりしたので全てハチorz

ミドリヒメスギも木の結構高い部分までいるとのことだったので、5mほど上を見ていると、下の方から歩いてくる1頭の虫が。
アリ・・・にしては妙な動きをするやつだな・・・。
あれがミドリヒメスギなのか?
慎重にネットをあてがってみても、落ちる気配はなく、つついても上へトコトコ逃げるだけ。
ふと気が緩んでネットを遠ざけた瞬間、落下。
アリだったらもっと早く動くし、落ち方的にはやっぱりカミキリ。
あー、あれがミドリヒメスギなのか・・・。

この木にいることは分かったのでしばらく粘ることに。
すると、すぐに2頭目が現れました。
今度は前胸や触角まではっきりと見えました。
絶対にミドリヒメスギ。
そうと分かると急に心臓がバクバクしてくるもの。
ヤバい、めっちゃ緊張してきた・・・。ちゃんと採れるかな・・・?
さっきより慎重に慎重にネットを近づけ、お尻のあたりをつつきますが落ちずに嫌がって逃げるだけ。
カミキリなのになぜ落ちない!?いかにもすぐに人の気配で落ちそうな感じの種類なのに・・・。

そうこうしているうちに、ミドリヒメスギはどんどん上の方へ。
くっそー、なんで落ちないんだよ・・・。
と思っていたその時、急にミドリヒメスギが落下。
って今落ちんじゃねー!!ネットあてがってないだろうが!
・・・あれ?ネットの外へ落ちるのは見えたけど、そこから飛んだ物体も、ネットの下を落ちていく物体も見えてなかったな・・・。
もしかして、ネットの外側にくっついてたりとかするんじゃ・・・!
他の木の枝にひっかけたりしないようにそっと網を縮めてくると、網の外側に明らかに「何か」がくっついているのが分かりました。
そして・・・
b0178466_15494089.jpg
ミドリヒメスギカミキリ Palaeocallidium kuratai YOKOYAMA,1972(帰宅後撮影)

よっしゃあああーーーっ!!!
よく落ちないでいてくれた、ミドリヒメスギ君!
木からも落ちない代わりに、一度網にとまればなかなか落ちはしないようです。

その後さらにもう1頭出現。
しかし、今度は落してしまいましたorz

あまり粘っていても出てこないだろうと思い、一度他の木を見てからまた来ることに。

そして、他の木では何の成果もないままミドリヒメスギの木へ。

するとまたすぐにミドリヒメスギが。
しかし落下。

そしてまたまた出現。
どんだけ多いんだ、この木・・・。
今度はネットをミドリヒメスギのすぐ近くにあてがって近づけていき、急に消えたと思ったらネットの枠にくっついていました。
やっと2頭目・・・。全部採れてたら5頭目なんだけどなww

その後もう1頭現れましたが逃げられてしまいましたorz

サハリンのメインの場所へ戻ると、岐阜から来たという大学生の2人組がおり、まだミドリヒメスギを採ったことがないとのことだったので、例の木へ案内することに。

今度は自分の目線あたりに出現。
この個体はその2人組に採ってもらいました。
とりあえず自分で「僕6頭見ましたよ~」とか言っといて出てきてくれなかったからどうしよう・・・とか思ってたから出てきてくれたことに感謝・・・ww
その後自力でもう1頭採集されたとのことで、よかったよかった。

その大学生2人組が移動した後もさらに1頭出てきましたが、今度は樹皮の隙間に隠れられ採れずorz
結局8頭のミドリヒメスギを目撃したにも関わらず、2頭しか採集できませんでした。
でも習性は分かったから、それを考慮したうえで新しい採集法を編み出せば・・・。
すでに頭の中には何個か案があるんだけど、どれも難しいな・・・。
でも今後こんなにいる木を見つけるのってそれ自体が結構難しいんかな?
それとも他のカミキリの御神木みたく、結構長い間持ったりするんだろうか?
だといいけどな~。

だいぶ日も傾き、ミドリヒメスギも現れなくなったので戻ることに。
結局今日はサハリンは誰も採れていないとのこと。
その後、他の虫屋さんからシラフヒゲナガをいただいたりしていると、バスの時間が。
ああ、最初はちょっと心細かったけど、今はもう1日いたい・・・。
けど泊まる用意もないので、バスへ。

さようなら、御岳・・・。
そして待ってろよ、3種の神器!
俺がいつか採ってやる!


これで今回の御岳採集記は終了です。
お疲れさまでした。
今回は3種の神器は1種類も採れなかったものの、ミドリヒメスギやパキタ、フイリなどたくさんの素晴らしいカミキリに出会うことが出来ました。
何よりも自分が組んだ日程をきちんとこなせたことが一番嬉しいです。
また、たくさんの虫屋さんに会い、さまざまなお話を聞かせてもらうことが出来ました。
ホント良い所だなあ、御岳は・・・。
来年も来れたらいいです。こうなったら3種の神器コンプまで毎年通うぞww

採集結果

1日目

フイリヒメハナカミキリ、オオバヤシヒメハナカミキリ、ブービエヒメハナカミキリ、カクムネヒメハナカミキリ、マツシタヒメハナカミキリ、チャイロヒメハナカミキリ、ニセフタオビヒメハナカミキリ、その他ピドニア各種?、クロハナカミキリ、ヤツボシハナカミキリorツマグロハナカミキリ、クモマハナカミキリ、カラカネハナカミキリ、ルリハナカミキリ?、クロルリハナカミキリorミヤマクロハナカミキリ、ツヤケシハナカミキリ、ホンドアオバホソハナカミキリ、ヘリグロアオカミキリ

2日目

フイリヒメハナカミキリ、オオバヤシヒメハナカミキリ、ブービエヒメハナカミキリ、カクムネヒメハナカミキリ、マツシタヒメハナカミキリ、チャイロヒメハナカミキリ、ニセフタオビヒメハナカミキリ、その他ピドニア各種?、クロハナカミキリ、ヤツボシハナカミキリorツマグロハナカミキリ、クモマハナカミキリ、クロルリハナカミキリorミヤマクロハナカミキリ、ホンドアオバホソハナカミキリ、シラフヒゲナガカミキリ、クジャクチョウ、コヒョウモン

3日目

キベリカタビロハナカミキリ、ヒメアカハナカミキリ、ヨツスジハナカミキリ、フタスジハナカミキリ、マルガタハナカミキリ、ムネアカクロハナカミキリ、ヤツボシハナカミキリorツマグロハナカミキリ、ミドリカミキリ、ミドリヒメスギカミキリ、シラフヒゲナガカミキリ、ナガクチキsp、ゼフィルス(ファボニウス?)
[PR]

by taiyaki-i | 2010-07-28 15:51 | 採集記