7/10,11 長野県某所 アカムネハナを求めて 1日目   

2010年 07月 13日
今回のメインターゲットはアカムネハナ。
長野県のある場所に多産し、それ以外の場所では極珍のカミキリ。
実は一昨年に採集済みなのですが、その時はまだカミキリの標本は普通台紙に貼るものということを知らず、針刺し標本にorz
なので、今回はアカムネハナの台紙の標本ゲットと、その他諸々のカミキリを採集するために行ってきました。

泊まり採集なので朝は少し遅めの6時半出発。
今週も寸前まで天気予報が雨だったのですが、当日の予報は概ね晴れ。
そういえば高速を走っている途中に行き帰りで3回も事故を見ました。
結構派手だったけど中の人大丈夫だったんかな・・・?

シンジュサン狙いで停まったSAではクロコノマチョウを採集。
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クロコノマチョウ Melanitis phedima oitensis

夏型はあまり持っていないので嬉しいです。

現地付近には10時すぎに到着。
あんま時間かかんなかったな~。

最初は土場でシロオビトラを探します。
天気は予報通り晴れ。

土場に着くと作業をしている人がいたのでことわってから採集開始。
ナラ材を見ていきますが、エグリトラとゴマフしかいません。
おかしいなあ・・・。
すぐそばでハンノキカミキリが採れる場所があるのでそちらを見に行くことに。
ハンノキの樹皮を見てみると過去の羽脱孔らしき跡がたくさんありました。
今年のものと思われるものもちらほら。
葉に止まってないかな~と思って上を見ていると、樹冠部を飛ぶ影が。

あっ!!
ああああ~・・・。行ってしまった・・・。

あれは絶対ハンノキだよなあ・・・。網伸ばしときゃ採れたのに・・・orz
しかし、いることは分かったのでさらに入念に探していくことに。
ですが、その後ハンノキが姿を現すことはありませんでした。

今度はもう一つの土場へ行くことに。
しかし、ここもシロオビトラの姿はありません。
今年初のキスジトラを見つけたのでそれだけ採集。
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キスジトラカミキリ Cyrtoclytus caproides caproides (BATES,1873)

前はシロオビトラ以外にミドリとかハネビロハナも採れたんだけどな~・・・。

父がヤマムツボシらしきタマムシを見つけたようですが、逃げてしまったとのこと。
ムツボシ系には縁がないなあ・・・。

予想外に早く土場チェックが終わってしまい、他にやることもないので時間が早いですがアカムネハナのポイントへ行くことに。

行く途中に新しい土場が出来ていたのでチェックすることに。
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この画像以外にもカラマツ・アカマツ材もありました。

カミキリがいないか探していきますが、ここでもエグリ・ゴマフのド普通種のみorz

俺らが着いてすぐに他の虫屋さんも来たので話を聞くとアカムネハナのポイントはやはり人がたくさん来ているとのこと。

この土場も見終わったのでまた移動。

今度こそアカムネハナのポイントに到着。
2年ぶりに来たぜーっ!!!!
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懐かしいなあ・・・。2年前は一人で来たから近くの旅館で自転車を借りてここまで来ました。
よく現地の人に間違えられたな~w

ここはアカムネハナの他クロツバラの葉上でモモグロハナやヌバタマハナ、ハルニレを掬うとサペル(トホシカミキリ族)やエサキキンヘリタマムシ、ハルニレの樹冠部にしかいませんが珍品ハビロキンヘリタマムシなどが採れます。

まだアカムネハナには時間が早いので、晴れているうちにハセトラを探すことに。
ハセトラというのはハセガワトラカミキリのこと。
ブドウに集まり、トラカミキリにしては珍しく長い触角を持つのが特徴のカッコ良いカミキリです。
切られたブドウがまとめられている場所があるといいのですが・・・。

ポイントへ行く途中にクロツバラをルッキングしていくと、クロツバラの葉裏にカミキリの姿が。
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ヒゲナガシラホシカミキリ Eumecocera argyrosticta (BATES,1884)

よっしゃあーっ!!
ヒゲナガシラホシ採れた!
初採集です。
シラホシじゃないけどヒゲナガシラホシ。どうやらこいつはオスで白い紋があるのはメスのようです。
オスも上翅の基部に1対うっすーい紋はあるんだけどね。
メスも欲しいなあ~。
ハルニレの木の下だったから落ちてきたんかな?

ヒゲナガシラホシに気分を良くして一昨年探した場所へ行ってみると、案の定すでにブドウは少なくなっていました。
ここってポイントが変わるんだよな~・・・。

さらに古いポイントが再び盛り上がってるかも知れないと思い行ってみますが、すみっこに古い腐りかけの切られた材が置いてあるのみ。
よく見ると無数の羽脱孔が。
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ハセトラのもの・・・か?

ここも探しましたがハセトラはいませんでしたorz

今度は花を掬うことに。
花には少し遅い時間になったけど、何かしらは入るだろ。

掬ってみると、無数のピドニアが入りました。
その中に一際目立つ個体が。
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ホソガタヒメハナカミキリ Pidonia (Pidonia) semiobscura PIC,1901

よっしゃあーーっ!!!!
まさかここでこのタイプの紋の個体が採れるとは思わなかったな~。
前はオオヒメハナしか採れなかったし・・・。
初採集かどうかは微妙。
前にハクサンシラネかホソガタかどうか微妙な個体を採ってホソガタにしてありますが、ホントはどうか分かりません。

オオヒメハナも入りました。
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オオヒメハナカミキリ Pidonia (Pidonia) grallatrix (BATES,1884)

うっわ、ブレブレw
オオヒメハナはここで出会って以来見ていなかったので嬉しいです。

さらに掬うと他のピドニアも。
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ツマグロヒメハナカミキリ Pidonia (Pidonia) maculithorax PIC,1901

初採集種。日本産カミキリムシによると分布は関東地方・中部地方南部・紀伊山地・氷ノ山となっています。
この画像では分かりませんが、A紋(上翅先端の紋)があったのでツマグロでしょう。

う~ん、予想外に良いカミキリが採れたぞ・・・。

そうこうしているうちに3時を回ったので、いよいよ本格的にアカムネハナを探すことに。

アカムネハナはクロツバラという植物の葉や枝に止まっているため、クロツバラをひたすらルッキングして採集します。

これがそのクロツバラ。
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アカムネハナの寄主植物は未知となっていますが、おそらくこのクロツバラがホストでしょう。
ここはクロツバラが至る所に生えており、それをグルグル見ていきます。

最初に見つかったのはこいつ。
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ニセビロウドカミキリ Acalolepta sejuncta sejuncta (BATES,1873)

ハンノキ狙いでハンノキをスイーピングするとカミキリが。
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ハンノアオカミキリ Eutetrapha chrysochloris chrysochloris (BATES,1879)

シラカバの倒木にはヤツボシハナ。
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ヤツボシハナカミキリ Leptura mimica BATES,1884

どうせならちゃんと紋が出てる個体が良かったな~。
さらに言うとツマキトラ採りたかったんだけどな~w

しばらくルッキングを続けていると父がアカムネハナを1頭採集。
写真だけ撮らせてもらいました。
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アカムネハナカミキリ Macropidonia ruficollis PIC,1902

こいつはオス。メスはガタイが良く、触角が短め。

前胸だけが赤いシックなカミキリです。
飛んでいるのを採ったんだとか。
そういえば俺の初採集時も飛翔個体だったな~。

うっし、俺も採るぞー!

・・・。

・・・・・・。

・・・あ!
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ああ~、ジョウカイボン・・・orz

ここはジョウカイも多いです。
特にキンイロジョウカイがモモグロハナと紛らわしい・・・。

そのうちに父がもう1頭採集。
今度はメスでした。
そしてさらにヌバタマハナも。

ヤベエ・・・。こんなに採れてるのに俺だけ採れてない・・・。
前はもっと簡単に見つけられたのに・・・。
目が悪くなったのか?もう採集済みの種類だから真面目に探せれていないのか?

そんな俺を慰めに来たのか、ウラゴマダラが採れました。
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ウラゴマダラシジミ Artopoetes pryeri MURRAY

標高が高いためこの時期でもまだあまりスレていません。

単子葉類の葉の上にいたシナノクロフ。
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シナノクロフカミキリ Asaperda agapanthina BATES,1873

1頭採れるとこうも簡単に次が採れるというのはやはり本当らしい・・・。

他の虫で気を紛らわしつつ若干焦りながらクロツバラのルッキングをすること数十分、ついにその時が。

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お?この色合い、形は・・・。

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アカムネハナカミキリ Macropidonia ruficollis PIC,1902

いよっしゃああーーっ!!!!
やっと採れたあーっ!!
う~ん、カッコ良いなあ~・・・。

俺が採ったのがメス。一般にメスの方が少なく珍しいと言われていますが、俺の感じでは個体数はあまり変わらないように思います。

そういえばクロツバラの葉脈にカミキリの食痕らしいのが結構あったけど、何なんだろ?
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こういう食痕はヨツキボシやオニグルミノキモンなんかがそうですが・・・。

そうこうしているうちにもう1頭アカムネハナを発見。
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その後さらに1頭追加することができました。
生態写真を撮ったんだけどボケボケだったから現地で消してたみたいです。

とりあえずアカムネハナも採れたことだし、今度はハルニレを掬うことに。
3,4度目かのスイーピングで網の中にカミキリが。
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ヘリグロアオカミキリ Saperda (Saperda) interrupta GEBLER,1825

よっしゃあーっ!!
こいつは2年前にここで採ったのが初採集なのですが、まだタトウでの展足を始めたばかりで不慣れだったため、色々動かす時に上翅を触りまくって黄緑色の粉が一部採れてしまいました。
それ以来採集できず、今回ちゃんと色の残った標本を作製するべくターゲットにしていた種だったので嬉しいです。

さらにハルニレを掬ってヘリグロアオ1頭、フタオビアラゲ1頭、キッコウモンケシ1頭を追加。
ヤツボシは採れませんでしたorz
この日は一人ヤツボシを採った方がいたようです。

その後再びアカムネハナを探しましたが、追加は得られず。

しばらく他の虫屋さんと話をし、夕食を食べた後一応何かしら採れるかもということで灯火をセット。
しかし、疲れからか10時ごろには寝ることになったので小さい乾電池式のライトを使ったFIT(フライング・インターセプト・トラップ)だけを残し、バッテリーのライトは消して就寝。

0時ごろ灯火を見に行った父の話では天の川が見えたそうです。
ついでに動物の足音&カモシカの目を見たらしい。
クマも出る可能性のある場所だったので、俺は車内から空を見るだけにしました。
天の川見えんかった・・・orz

2日目に続く!

7/27 画像を一枚追加しました。
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by taiyaki-i | 2010-07-13 21:57 | 採集記